ロボット開発の新しい機会を考えるための「ダイナミック・オートノミー」とは?

西イングランド大学ブリストル校ロボティクス学部のアラン・ウィンフィールド教授が考える、ロボット開発の新しい機会に関するスライドがロボハブに掲載されている

このスライドは、先頃ロンドンで開かれた『ロボティクス: イノベーションからサービスへ』と題されたミーティングで行われたプレゼンテーションに用いられたもの。いくつか興味深いポイントがあるので、紹介しよう。

ひとつは、「ダイナミック・オートノミー」という概念。これまでロボットは完全なる自律性(オートノミー)を備えていなければならないと考えられてきたが、ニュー・ロボティクスにおいてそれは神話になりつつあり、それよりも限ったタスクを自律的に行うダイナミック・オートノミーによってサービス製品として成立しているという点。自律性をより広く捉えることが鍵になるということだ。

「ダイナミック・オートノミー」とは? (credit: A. Winfield)

「ダイナミック・オートノミー」とは?
(credit: A. Winfield)

もうひとつは、すぐ製品化できるようなロボットはもう先取りされてしまったのかという疑問に対して、機会はまだまだあるということ。特に「コンパニオン・ロボット(介護ロボットなど人に寄り添ってサポートするロボット)」、「ウェアラブル・ロボット(身体障害者やリハビリ向け)」、「ダイナミック・オートノミーを備えたテレプレゼンス・ロボット」の分野が期待できるとしている。

その上で、ロボット業界にイノベーションを起こすには、研究と業界との新しいパートナーシップ(たとえばロボット技術のクリアリングハウス設置など)や、商用化のための柔軟なプロセス(キャンパス内のスタートアップなど)が重要としている。