新興企業の成功例。コー・ロボットを開発したユニバーサル・ロボッツ社

先だって、アメリカのBMW工場で人間のすぐそばで働くロボットを紹介したが、同じくユニバーサル・ロボッツ社の製品はドイツのフォルクスワーゲン社でも導入されているという。『ロボティクス・ビジネス・レビュー』が伝えている

ニーダーザクセン州のこの工場では6000人の従業員が働き、毎日7000台のガソリンおよびディーゼル・エンジンを製造している。ここでユニバーサル社の6軸ロボットUR5は、シリンダーヘッドにデリケートなグロープラグを挿入する作業を行っているという。この作業は、人間の作業員に不自然な姿勢を強要する上、シリンダーヘッドがよく見えないために手間のかかるものだったという。ユニバーサル社は、さらに5キロの重量を持ち上げることができるUR5の機能を利用して、もっと重いタイプの労働を人間のそばで行えるようにすることも計画中という。

フォルクスワーゲン社の工場で利用されているUR5(http://www.roboticsbusinessreview.comより)

人間のすぐそばでも安全に作業ができるこうしたロボットは、最近「コー・ロボット」と呼ばれている。同記事は、これまでコー・ロボットは中小規模の工場で使われることが目されてきたが、このように自動車業界に採用されたことは大きな飛躍になると述べている。資金的な懐も深く、世界に広く拠点を持つ自動車メーカーが方々でロボットを導入することによって、またたく間に広がっていくからだ。

同サイトの別の記事によると、ユニバーサル・ロボッツ社は新興のロボット開発企業として成功の道を歩んでいるという。同社は2005年に南デンマーク大学のエンジニアリング学部の学生3人によって創設された。すぐに現在のロボット市場は重く、価格も高い製品が大半を占めていると気づき、もっと中小規模の企業が導入できるようなロボットが必要だと狙いを定めたという。2009年には最初のUR5が完成、デンマークとドイツ市場で発売が開始された。

ユニバーサル・ロボッツ社によると、UR5のアームの価格は3万4000ドル。これは、アメリカのリシンク・ロボティクス社のバクスターの2万2000ドルよりは高めだ。だが、6〜8ヶ月で元は取れるとしている。ユニバーサル社の売り上げは、2009年は50万ユーロだったが、2011年には650万ユーロに拡大したという。