グーグルがボストン・ダイナミックス社を買収!

いやはや驚きのニュース。グーグルがあのボストン・ダイナミックス社を買収したとのことだ。『ニューヨーク・タイムズ』が報じている

ボストン・ダイナミックス社は、重い荷物を載せて4本脚で歩くビッグ・ドッグでよく知られるロボット開発会社。来週のDARPAロボティクス・チャレンジにもヒューマノイド・ロボットのアトラスを提供する、アメリカのロボット業界の代表的存在だ。

先だってグーグルはロボット新興企業7社を買収して話題になったが、ボストン・ダイナミックス社の買収は大きな衝撃だ。グーグルがこれだけのロボット開発企業を手にして、いったい何をしようとしているのかは不明だが、かなり本気の取り組みということである。

ボストン・ダイナミックス社は、これまでアメリカ軍から多くの委託研究を受けている。ビッグ・ドッグの他にも、高速で走るチータ、ギャロップやカーブもこなすワイルド・キャット、そして防御服をテストするために開発されたヒューマノイド・ロボットのペットマン、壁を登るライズなど、かたちも大きなも異なるさまざまなロボットを発表してきた。

ただ、同記事によると、創設者で現CTO(最高技術責任者)のマーク・レイバート氏は、ボストン・ダイナミックス社を米軍の請負業者とはとらえていないとのこと。ただロボット技術の前進に努めてきただけという。グーグルは、現在ボストン・ダイナミックス社が進めている軍との契約は継続はするものの、軍だけの請負業者となる見通しはないという。

スタートアップ7社の買収では、ロボットのソフトウェア、アーム技術、グラスプ(把握)技術、コンピュータ・ビジョン技術などで進んだ企業が目立ったが、グーグルのロボット買収を進めているアンディ・ルービン氏はセンサー技術を進化させることにも関心を持っているという。

ルービン氏は、グーグルのロボット事業を「ムーンショット」と呼んでいる。かつて月面着陸を目指したアメリカの宇宙計画のように、征服はするが具体的、実践的な目的はまだわからない、という意味だ。もちろん、征服するための技術開発から、無数の新しい技術と知識が生み出されることは言うまでもない。DARPAロボティクス・チャレンジのようなイベントも、災害救援のロボット技術を前進させるために役立つもので、参加チームの洞察を期待しているらしい。

ただし、同記事によると、同氏はグーグルのロボット製品開発は何年も先のことと述べているといい、これはことばを換えると何らかのグーグルの製品が何年か先に出てくるということだろうという。

ボストン・ダイナミックス社の創設は1992年。創設者のレイバート氏は、アメリカの歩行ロボットの第一人者として知られ、カーネギー・メロン大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)で研究を続けた。アカデミアを離れてからは、軍のための委託研究を行い、またソニー社のアイボなどのロボット製品開発のコンサルティングも行ったという。「大きな視野を持ち、またそれを実現するための資力のあるグーグルと共に仕事できることにワクワクしている」と同氏は述べている。

関係者の話では、グーグルは合計10社ほどを買収したらしい。まだまだニュースは続く……。乞うご期待。