グーグルが買収。ネスト・ラボ社もロボット会社

学習するサーモスタットを開発するネスト・ラボ社が、グーグルに32億ドルで買収されることが明らかになった。

同社のサーモスタットは住人の気配を感じ、生活パターンを学習して、そのうち自動的に適切な温度設定を行うようになる賢い製品。同社は最近、煙探知機も発売したが、こちらも煙のタイプによって異なった警報を出し、どこで煙が出ているのかを家の中の探知機をネットワークさせてわかるようにする。誤報だった場合には、煙探知機に向かって手を振るだけで警報が止まるしくみだ。

ネスト社のサーモスタット(https://nest.com/より)

ネスト社のサーモスタット(https://nest.com/より)

いずれの製品も、見た目のデザインが優れていて、アメリカではアップル・ストアで売られているほどだ。何を隠そうネスト社は、アップルで18世代のiPodと3世代のiPhone開発に携わってきたトニー・ファデルが2010年に共同創設した会社だ。

さて、なぜグーグルがネスト社を買収したのかについては、「ユーザー・データが欲しいから」「グーグルの広告を家でも表示させるのだろう」といろいろな説が飛び交っているのだが、ネスト社にはロボット研究者がいるのをご存知だろうか。それについて「アトランティック」誌が記事を掲載している

この研究者、ヨーキー・マツオカ氏は日本出身。カリフォルニア大学バークレー校で機械エンジニアリングとコンピュータ科学を学び、MITのロドニー・ブルックスの下でロボティクスを研究、ワシントン大学で教職についた後にネストに加わった。2007年には、優れた才能を持つ人材に贈られる「マッカーサー・フェロー(通称天才賞)」も受けている。

ネスト・ラボ社テクノロジー担当副社長のヨーキー・マツオカ氏(http://www.theatlantic.com/より)

ネスト・ラボ社テクノロジー担当副社長のヨーキー・マツオカ氏(http://www.theatlantic.com/より)

マツオカ氏は、神経信号を用いたロボットの開発などに関心を持っていたようで、人間の知能とロボットの知能を「陰陽」の関係だと語っていたことがある。現代のサーモスタットも、同じようにふたつの知能のインターフェイス。グーグルはここでも有望なロボット技術を手に入れたことになる。