ロボットのためのwww(ワールドワイドウェブ)がヨーロッパでスタート

EU(ヨーロッパ共同体)のプロジェクトとして、ロボアースがスタートした。これは、いわばロボットの頭脳をクラウドで共有するためのプラットフォームで、今後4年間にわたって推進される予定という。「BBC」が伝えている

クラウドで結ばれたロボットが、それぞれのタスクを行う(http://www.roboearth.org/より)

クラウドで結ばれたロボットが、それぞれのタスクを行う(http://www.roboearth.org/より)

ロボアース・プロジェクトはオランダのアイントホーフェン工科大学、スイスのチューリッヒ工科大学などの5大学とフィリップス社が中心になって構想を練ってきた。目論んでいるのは、効率的な家庭用、介護用ロボットである。

ロボアースのテスト用に先頃、4台のロボットがオランダのアイントホーフェンの病院で起動した。4台は、それぞれに情報をクラウドにアップロードして、他のロボットと共有する。1台は病院のマップを作成、他の3台は患者に飲み物を運ぶなどの作業をするという。

現在のロボットが抱えている問題は、タスクごとにプログラミングが必要なこと。ロボアースはデータベースのレポジトリーとして、たとえば「薬瓶を空ける」といった操作のプログラムがいったんアップロードされれば、他のロボットもこれを用いて同じタスクが遂行できるようにする。

ロボアースのアーキテクチュア(http://www.roboearth.org/より)

ロボアースのアーキテクチュア(http://www.roboearth.org/より)

ロボットのシステムがクラウド・ベースになると、各々のロボットにそれほどのコンピューティングやバッテリー機能を搭載する必要はなくなる。生活を援助してくれる介護ロボットは、今後10年以内に実用化されると専門家は見ているという。

ロボアースはクラウド・ロボティクスについての特別号を「IEEE Transactions on automation Science and Engineering (T-ASE)」で共同編集する予定。発売は2015年1月。