ロボシミアンはこういう風に動くのだった

NASA ジェット推進研究所(JPL)がDARPAロボティクス・チャレンジでのロボシミアンの記録を公開している。ロボシミアンは5位で予選を通過した。

なかなか現場では見られなかったが、ロボシミアンが這っている4本脚の状態から、脚を折り畳んで立ち上がる様子とか、器用に手先を使っている様子がわかっておもしろい。ビデオは1〜4倍速になっている。

「がれきを取り除く」の競技では、他のロボットが1本ずつ木材を取り除いていたのに、ロボシミアンは下部に置かれたトラスを引き出して一網打尽にしようとした様子も映っている。ロボシミアンは同科目で満点が取れなかったのだが、それはこの方法が競技違反だったからではなく、ギリギリで時間切れになってしまったため。賢く考えたものだ。

賢いと言えば、このロボシミアンの百変化する姿もうまく考えられている。DRC会場に登場するまでは、ロボシミアンはよく「モンキー」や「エイプ」と呼ばれていた。猿とかオランウータンとか、その手の動物のことだ。いつも上部のバーから逆さに吊り下がっていて、その姿がいかにも猿だったからである。「シミアン」も類人猿の意味だ。

ところが最終的に会場に現れた形状には、いろいろな風情があった。這いつくばっている時は蜘蛛。立ち上がって前脚を上げると怖い動物。そして座って車輪に載って動く時は、怠けものの人間のようだ。競技科目に応じて、自在に姿を変えて挑む。また、生物的でありながら、とうてい生物にはありえないような方法で脚が動く。

ガンダムほどドラマチックな変身はしないが、全タスクを最大限に達成するための、基本形とバリエーションとの組み合わせで構成されたロボットだったのだと、今更ながら感心した。

(*当初の記事では、トラス(はしご)部分の記述が明解ではありませんでした。現記事は修正済みです。またロボシミアンは、はしごを上る競技科目は棄権しています。)