シロアリの行動原理をまねた建設ロボット

ハーバード大学のワイス・インスティテュートが、シロアリの行動からヒントを得た建設ロボットを開発した。『BBC』が伝えている

シロアリは、巨大な塚を作る際に設計図を見ているわけでも、また女王アリの命令に従っているわけでもない。シロアリの行動は、群で行動する昆虫によく見られる「stigmergy」と呼ばれる概念で説明されるという。これは、環境に残された情報に対する反応として行動を起こすことだ。

Robot - termite

たとえば蟻塚の建設では、先のシロアリがある部分にドロを落としていったら、次のシロアリはそこを避けて次の空いているところへドロを落とすとか、でき上がりつつあるドロの山のかたちに反応するといったことである。

この建設ロボットの開発では、目的とする建造物のかたちから単純な交通ルールが生成されるようにし、ロボットがそれに従いさえすれば、結果としてその建造物(タワーや階段)が建設されるようにしたという。ロボットには、赤外線、超音波、加速器、触覚などの簡単なセンサーが付けられているだけという。

中央的な命令系統に従っていれば、何かの故障が起これば全体の建設がストップするが、こうした分散的なしくみならば、ひとつのロボットが抜けても全体の仕事は遂行され続ける。災害地での復旧活動や、いずれ火星探索などに使えるアプローチだと研究者たちは考えているという。

ハーバード大学のプレスリリースはここ