本当のヒューマノイド、本当のテレプレゼンス

生まれつき四肢のない少女の身体となるロボットが作られた。

これは、アイルランドのダブリンにあるトリニティー・カレッジのエンジニアリング学部の教授と学生が取り組んだもの。2年近くの期間をかけて、そのプロトタイプが先頃公開された。『アイリッシュ・タイムズ』が伝えている

18歳のジョアンヌ・オリョーダンさんは、先天的障害によって四肢がない。小さい頃からロボットが欲しいと願ってきたオリョーダンさんは、2012年に国際電気通信連合(ITU)の会議で、「生活しやすくしてくれるロボットを、誰か作ってくれないか」と訴えた。

それに名乗りを上げたのが、トリニティー・カレッジのエンジニアリング学部助教授のケヴィン・ケリー氏と学生ら。ITUから5万ドルの補助金を受けて、プロジェクトがスタートした。

このロボットは、オリョーダンさんが乗り込む車椅子ではなく、分身としてモノを取ったり、家の中で歩き回ったりするものとして作られている。iPadから操作し、人間が立ったり座ったりするように膝を曲げて高さを変え、顔の表情も変わる。「ポジティブな印象を与えるロボットを作りたかった」とチームは話している。

オリョーダンさんがこのロボットと関わっていくその方法は、われわれでは想像がおよばないものだろう。ロボットは彼女の身体そのものであり、人々とコミュニケートする媒介である。これこそ、本当のヒューマノイドで、本当のテレプレゼンス・ロボットと言える。

トリニティー・カレッジのリリースは、ここ