「ペッパーの機能は、人間とのやりとりそのもの」。アルデバラン社のメゾニエCEOが語る感情ロボット像

ソフトバンクの家庭用ロボット、ペッパーを開発した仏アルデバラン社のブルーノ・メゾニエCEOのインタビューを、『ロボハブ』が掲載している。そこから、興味深い部分を抜粋しよう。

アルデバラン社のブルーノ・メゾニエCEO(http://robohub.org/より)

アルデバラン社のブルーノ・メゾニエCEO(http://robohub.org/より)

「もともとアルデバラン社は人間を助けることができるロボットを思い描いてきた。そのため、人間よりは小さいがペットよりも大きいというロボットで、コンパニオンとして楽しい存在を目指していた」

「重要なのは、何100ページものマニュアルを読まなくても、人間がロボットと自然にやりとりできること。人間ならば、ことばでイエスと言っても心の中ではノーと思っていることを相手の様子やジェスチャーで理解するが、そうしたこともロボットにできるようになって欲しいと考えている」

「その意味では、ロボットが感情を理解し表現することがキーとなる。ナオ(NAO)は感情を持つ最初のロボットだったが、サイズ上その機能には制限があった。ペッパーはサイズが大きく、動くのも速い。洗面所へ探し物に行ったりドアを開けたりもできる。感情的なコンテキストの中でロボットとやりとりしたいのならば、ロボットのサイズは重要だ。ペッパーはその点で、より人間的なやりとりを可能にするはずだ」

「ペッパーの機能は人間とのやりとりそのもの。目的は、教えたり、健康のためのコーチになったり、モニタリングしたり、成長することを通して人をサポートすること。だから足はなくてもいい。足が車輪になっていることで重いバッテリーが搭載でき、自律性が長時間もつ」

「われわれは感情エンジンを開発しており、ロボットは相手の顔の表情、声のトーン、ボディ・ランゲージ、ジェスチャー、クスクス笑いなど、さまざまなインプットを得る。そうして、人間が人と話す時に送っているような小さな信号をキャッチする。それはもっと高いレベルのメッセージとなって会話エンジンに入力され、表現エンジンが自動的にボディ・ランゲージを起動させる。手、動き、音、声など、あらゆる可能性を通してメッセージを伝えるのだ」

「このプラットフォームはAPIで提供され、ディベロッパーがたとえばチェスをするアプリを開発していれば、窮地に陥った際にイライラしているのを感知したりできるようにもなるだろう。ディベロッパー向けにアルデバラン社のアトリエ(ワークショップ)をパリで開くが、東京でも8月に、そして来年にはニューヨークとカリフォルニアでも開催する」

「ペッパー自体は2000ドルだが、それに保険、モニター・モデュール、修理モデュール、コンテンツなどが追加できる。これら追加要素は重要なものかもしれない。次のステップは、コンテンツやアプリケーションをアルデバラン社のストアに増やしていくことだと考えている。そうすれば、多くの人々がこの冒険に関心を持ってくれるだろう」