私、売り場担当ロボットが、お買い物をお手伝いします。

「こういう手があったか」と思わせたのは、このたび登場した店員ロボット。日曜大工用品チェーンのロウズが傘下のオーチャード・サプライ・ハードウェアに導入した。『ウォールストリート・ジャーナル』紙が報じている

客を売り場まで導いてくれるオシュロボット(http://fellowrobots.com/より)

客を売り場まで導いてくれるオシュロボット(http://fellowrobots.com/より)

このロボット「オシュボット(Oshbot)」は客が店に入ってくるとまずあいさつをする。何を買いに来たのかを尋ねた後、先に立ってその売り場まで客を 案内してくれるという親切さだ。自然言語処理を行い、普通の会話が可能。ヒスパニック語もOK。言語は今後追加していく予定という。

前後にふたつのスクリーンがついていて、ひとつは人間の店員とビデオ・コンファレンスを通じて質問するなどが可能。もうひとつのスクリーンでは、その店の特売品などが、今いる店内の位置に合わせて表示されるという。また、頭部には3Dスキャナーが設置されており、品物をかざして商品情報を取得することもできる。

アメリカの日曜大工店はともかく巨大で、買いたいものを探すのに苦労するし、プロ並みに商品が揃っているため、正しい部品を特定するのも大変だ。だいたい店員の数が極限まで減らされているので、広い店内で途方にくれることはしばしば。こんなロボットがついて来てくれたら、かなりありがたい。

ロボットはセンサー、Lidarを搭載。SLAMを利用し、店側の地図や売り場データベースと照合して、目的の商品の位置を知る。その間障害物を避けて走行するのは、他のサービス・ロボットと同じだ。

このロボットは、シリコンバレーのスタートアップであるフェロー・ロボット社が開発した。ただ、開発途上では、シンギュラリティー・ユニバーシティー・ラボでインキュベートされた。このラボは、最先端技術のプログラムを企業関係者に提供するシンギュラリティー・ユニバーシティーが運営する。インキュベーションの10ヶ月の間、フェロー・ロボット社はロウズ社とチームを組み、特定の用途のためにロボットの機能やアプリケーションを研ぎすませていったという。

興味深いのはロウズにもイノベーション・ラボがあり、こうした新しい売り方を考案したという点。今や、小売業界も最新のロボット技術に目を向ける時が来たということだ。