ペンギンを観察するペンギン・ロボット

動物の生態を研究する人々にとって、動物を怖がらせず、怒らせず、自然のままに観察するのは重要なポイントだ。邪魔をすると、子づくりにも影響を与えてしまうほどという。

そこでロボットの登場となるのだが、『IEEEスペクトラム』がペンギンの群れを観察するペンギン・ロボットについて伝えている

Robot - penguin

上手に仲間入りして、誰も気づきません(http://spectrum.ieee.org/より)

このペンギン・ロボットは、フランス国立科学研究所傘下の研究所が現在テストしているもので、4輪の台車や、その上にペンギンのぬいぐるみを載せたもので実験中という。遠隔地のラップトップから走行操作が可能だ。

ペンギン・ロボットにはRFIDリーダーが搭載されており、これが、個々のペンギンに付けられたPITタグのIDを認識する。PITタグは60センチ以内でなければ信号が受信できず、比較的ペンギンの近くにまで迫ることが必要だ。

テストした結果、人間がやってくると43センチも遠ざかってしまうペンギンたちは、このペンギン・ロボットならばたった8センチ脇によけただけという。また、人間が近づいた後は心拍数がなかなか下がらないペンギンたちも、ペンギン・ロボットの後ではすぐに興奮が収まったらしい。

ペンギンの群れは、それぞれのグループごとにテリトリーが微妙に分けられており、人間が近づいて乱してしまうと生態がうまく観察できない。群れに馴染むこんなロボットは、相手に脅威を与えず観察もできるという優れものである。

観察に関する論文は、ここ