誰でも使えるソフト・ロボット製作のためのツールキット公開

空気で膨らませて複雑な動きができるソフト・ロボット技術は、ますます注目の領域になりつつある。

そんな中、ハーバード大学とダブリンのトリニティー・カレッジの研究者たちが、ソフト・ロボットを製作するための「ソフト・ロボティクス・ツールキット」を公開している。ハーバード大学エンジニアリングと応用科学学部(SEAS)による説明が、ここにある。

このツールキットはウェブサイト上で公開され、ソフト・ロボットを設計し、作り、制御するためのすべての情報が揃っている。

ソフトなパーツ自体は、3Dプリントしたモールド(型)にシリコンゴムを入れて作るのだが、そのモールドのCADファイルもダウンロード可能。自分なりに作り替えたい場合も、データを操作することができるようになっている。ハウツーのビデオもあるので、参考にされたい。

ツールキットは、「オープンデザイン・ハードウェア」のプラットフォームとなるべく設けられており、さまざまなに利用できるオープンソースのコントロールボードや、ソースコードの例も公開されている。また、組み立てるのに必要なパーツやそのサプライアーの情報も載っている。さらに、このツールキットを用いた開発事例も見られる。情報満載だ。

ツールキットは、トリニティー・カレッジの大学院生で、現在SEASの講師を務めているドナル・ホランド氏が中心になって開発した。

ハーバード大学バイオデザイン・ラボの創設者で生物模倣型エンジニアリング研究のためのワイス・インスティテュートの教員でもあるコナー・ウォルシュ准教授によると、このサイトは「ソフト・ロボットの研究者たちが互いの知識を共有して、そこからさらに前進できるようにすること」が目的という。ソフト・ロボットは、レギュレーターやバルブ、マイクロコントローラーなど、共通する要素技術が多く、知識共有がことに有効な分野だという。