造型を生み出すロボットアーム

ロボットアームは、3Dプリンターと同様の新しい造型ツールとしても注目を集めている。

3Dプリンターと異なるのは、機械自体のサイズやノズルの可動範囲に制限を受けないこと。だから、2Dをレイヤーして3D造型を作り出すのではなく、直接3Dにプリントアウトが可能。つまり、空間を自在に動くロボットアームは、よりダイナミックな造型に挑むことができるのだ。

それを実にポエティックに見せたのは、バルセロナのカタロニア先端建築研究所(IAAC)の研究者たち。アメリカの話題ではないが、美しいので取り上げた。速乾性のプラスティック素材がノズルからプリントアウトされ、それがあらかじめプログラムされたロボットアームの動きに従って空間にモノを生み出していく。下ビデオは約3倍速。

ロボットは、こんな表現の領域に関わることも期待されるのだ。

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手触り感を駆使して、モノにリーチするアーム

ジョージア工科大学バイオメディカル・エンジニアリング学部の研究者は、障害物の向こうにあるモノに手を伸ばして探り当てるロボット・アーム技術を開発した。

このアームは、コンピュータ・ビジョンとアーム全体に取り付けられた触覚センサーによって、障害物の間を通過する際には硬度を下げながら、目的に到達する。これまでの堅いアームでは、障害物に接触しないことが重要だったが、硬度を下げるアクチュエータと表面全体に付けられたセンサーによって、接触してもモノを倒したり、ダメージを与えたりしない。あらかじめ障害物の環境モデルを知っている必要もないという。

実際のアームを使った実験とシミュレーションの両方で、草むら、コンクリートブロック、部屋の散らかりなどの間を縫って目的物にリーチし、そうする間に障害物を曲げたり、脇によけたり、回転させたりしたという。

この技術がさらに進化すれば、障害物を乗り越えた救援や病人の介護に使えるようになると期待されている。下のビデオでは、狭いところに手を伸ばすアームの様子と、身体の不自由な人に優しい手で毛布をかける様子が見られる。

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