自己組織化するキューブ。変形するロボットに利用可能か

シンプルなキューブが、回転力を駆使して自己組織化して新しい形状を作る。そんなしくみをマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちが考案した。「MITテクノロジー・レビュー」が伝えている

「Mブロック」と呼ばれるこのロボットは、外部に可動要素が何もない。それでも、他のブロックの上に載ったり、飛んだりする。飛行中に向きを変えたりもできる。

中には、1分間に2万回転するフライウィール(弾み車)が内蔵されており、それにブレーキがかかることによって方向性のあるモメンタムを得るしくみ。また、キューブの各面と角には磁石がついており、それがキューブ同士を結びつける。

このしくみは、形状を変化させる必要のあるロボットにも使えるはずと研究者たちは語っている。


DARPAロボティクス・チャレンジ第2日。来年の決勝戦へ進む8チームが決定

DARPAロボティクス・チャレンジ(DRC)は、2日目もハードなスケジュールが終日続いた。17チームのうち、参加できなかった中国チーム、インテリジェント・パイオニアと、ロボットの調子が悪いカイロス・オートノミーを除いた15チームが、残りのタスクを30分ごとにこなしていった。

タータン・レスキューのロボット、チンプが「ドアを開く」のタスク中

タータン・レスキューのロボット、チンプが「ドアを開く」のタスク中

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グーグルがボストン・ダイナミックス社を買収!

いやはや驚きのニュース。グーグルがあのボストン・ダイナミックス社を買収したとのことだ。『ニューヨーク・タイムズ』が報じている

ボストン・ダイナミックス社は、重い荷物を載せて4本脚で歩くビッグ・ドッグでよく知られるロボット開発会社。来週のDARPAロボティクス・チャレンジにもヒューマノイド・ロボットのアトラスを提供する、アメリカのロボット業界の代表的存在だ。

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MITセンサブル・シティー・ラボの視点によると、ドローンは道案内役

道に迷った時に、あなたならどうするだろうか。通りかかる人に尋ねるだろうか、それともスマートフォンを取り出して、グーグルマップを開くだろうか。

都市でのテクノロジーの応用方法を探るMITのセンサブル・シティー・ラボの場合は、ドローンを呼び出すようだ。

このおしゃれなビデオによると、特製アプリの「スカイコール」で「呼び出し」ボタンを押すと、間もなくしてドローンが頭上に登場。そこで行き先のキャンパスの部屋の数字を押すと、ドローンが先導して部屋まで連れて行ってくれる。その間、まわりの建物や研究室についても説明を加えてくれるようだ。

確かにこういう使い方があるなあと思わせる。ドローンは、監視用、農業の作物モニター用などの用途がいろいろ競われているが、こんな親切なドローンもありだろう。東京オリンピックの「お・も・て・な・し」用に、ひとつ開発してはいかがだろうか。


ますます人間の近くで仕事をするようになるロボット

先だって、デンマークのユニバーサル・ロボッツ社がアメリカに支社を設けたニュースを伝えたが、同社のロボットがこんな風に使われているという記事が『テクノロジー・レビュー』に掲載されていた

サウス・カロライナ州のBMW工場で仕事をするロボット(www.technologyreview.comより)

サウス・カロライナ州のBMW工場で仕事をするロボット(www.technologyreview.comより)

場所は、サウス・カロライナ州にあるBMW工場。これまでの自動車製造工場でのロボットはパワフルで精密だったため、人間が近寄るのは危険とされてきた。そのため、最終的なアッセンブリー作業は多くはまだ人間の手に任されていた。

しかし、この工場では、ドアーに密封剤を取り付けるアッセンブリー作業をロボットが受け持っている。接着剤を塗る作業も含めれば、「毎日、ウィンブルドンの試合を数回こなしたほどの重労働」とのことだ。

BMWでは、さらに新しい可動ロボットをMIT(マサチューセッツ工科大学)の航空学および宇宙学部のジュリー・シャー教授と開発中とのことで、こちらはさらに洗練されたアッセンブリー作業をこなす上、人間の作業員に道具を渡したりするらしい。数年後に導入を計画しているという。シャー教授は、MITのコンピュータ科学および人工知能ラボ(CSAIL)のインタラクティブ・ロボティクス・グループを率いている。

同記事では、リシンク・ロボティクス社のバクスターが、現時点ではアメリカの中小規模の工場で利用され、コンベヤー上で動くものをパッケージするなどの軽作業を行っているのに対して、BMWのロボット利用はもっと重労働の製造作業に組み込まれることを目指していると、その違いを指摘している。


助けを求めるロボットの重要なポイント

「スミマセ〜ン。ちょっとそこの棒を取って下さい」。

そんな風に、人間に助けを求めるロボットを『IEEEスペクトラム』が紹介している

これは、MIT(マサチューセッツ工科大学)で開発されているIKEAの家具を組み立てるロボット。以前ロボニュースでも紹介したことがあるが、クカ社のユーボットを利用したものだ。

そのロボットに逆意味アルゴリズム(inverse semantic algorithm)を統合すると、解決できない問題や間違いを認識し、それを解決するために何が必要かをはじき出して、人間がとれる行動に翻訳して助けを求める。あらかじめプログラムされているわけではなく、あくまでもアルゴリズムが動作するので、新しい状況にも対応するという。

ビデオを見ると、ロボットが「ちょっとすみません」とか、「白い板を裏返して下さい」、「ありがとうございます。あとは大丈夫です」などと言っている。そのさまがおかしくて噴き出してしまいそうになる。

だが、ここでは人間としっかりコミュニケーションができるように、ロボットは直面している問題のコンテクストに合った方法で、自然言語で名詞、動詞を用いて発言し、的を得た、クリアーで簡潔な表現で助けを求められるようにしているという。たとえば、「黒いテーブルの上に載っている白い棒を、青色のロボットに渡して下さい」といったような具合だ。実に具体的に言うのである。

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ホワイトハウスの『オレたちはギークだぜ』シリーズで、ロボット論議

ホワイトハウスでは、『We the Geeks』というビデオ・シリーズを放映している。「オレたちは、ギーク(テクノロジーオタク)だぜ」とでもいう意味で、ホワイトハウス内のテクノロジーおよび科学政策に関するオフィスが主催し、複数の人々が参加できるテレビ会議システム、グーグルプラス・ハングアウトを使って、いろいろなテーマで専門家が話し合うというしくみだ。

これまで取り上げられたテーマはなかなかに興味深いものばかりで、「小惑星」「21世紀的な履歴書とは」「社会貢献におけるイノベーション」「スーパーヒーローのための新素材」などがある。

8月初頭に開かれたのは「ロボット」論議。同オフィスのヴィージェイ・クマー氏(ロボティクスおよびサイバーフィジカル・システムズ部門アシスタント・ディレクター)とトム・カリル氏(テクノロジーおよびイノベーションの次席ディレクター)がモデレーターとなって、以下の人々が参加した。

・ロドニー・ブルックス(リシンク・ロボティクス会長)

・ダニエラ・ラス(MITコンピュータ科学およびAIラボ(CSAIL)のディレクター)

・マシュー・メイソン(カーネギーメロン大学(CMU)ロボティクス・インスティテュートのディレクター)

・ロビン・マーフィー(テキサスA&M大学ロボット支援による捜索および救援センターのディレクター)

・アリソン・オカムラ(スタンフォード大学コラボラティブ・ハプティクスおよびロボティクス医療ラボの主席研究員)

ジョン・グリーン(小説家、ビデオ・ブロガー)

50分足らずの話し合い中、STEM(科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学教育)に関する話題も多かったが、その他にもおもしろかった発言を以下にいくつか挙げておこう:

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ロボティクス・チャレンジのバーチャル版、勝者チーム決定!

DARPA(国防総省高等研究開発局)が主催するロボティクス・チャレンジ(DRC)は、ロボット界の一大イベントである。これは、災害時の救援を前提としたタスクをロボットに競わせるもので、2014年末のファイナル戦まで段階的に試合が続く。

そのうちのバーチャル・ロボティクス・チャレンジ(VRC)部門の選抜が先日行われ、勝者チームが決定した。

ホースを取り付けるバーチャル・ロボット

ホースを取り付けるバーチャル・ロボット

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チータ・ロボットは、時速22キロを達成

MITのバイオメトリック・ロボティクスラボが2009年から手がけているチータ・ロボットの最新ビデオが公開されている。

このチータ・ロボットは、4本足のロボットとしてはボストン・ダイナミック社のチータに次ぐ速さである時速22キロを達成。ボストン・ダイナミック社のチータはこのほぼ2倍の速度で走るが、このチータ・ロボットはエネルギー効率の点ではそれにまさるという。

チータ・ロボットは油圧駆動ではなく、電子モーターを利用。三段階の永久磁石同期モーターを独自に開発して、高トルク密度を確保した。また、再生モーター・ドライバーも組み込み節電を図り、搭載した電池だけで走る。外部からの電気供給は不要だという。

ビデオでは、まるで本物のチータのように、速度が上がるとトロットからギャロップに切り替える様子が見られる。

IEEE Spectrumの関連ニュースはここに。


カッコいい! ロボット・バーテンダーのビデオ

MITのセンサブルシティー・ラボが開発したロボット・バーテンダーのビデオが、めっぽうカッコいい。ロボハブが伝えている

このロボット、メイカーシェイカー(Makr Shakr)は、クカ社のロボットアームを利用し、1台が飲み物をシェイクする間にもう1台がレモンやパセリなどの添え物を準備するというもの。先頃開かれたグーグルのアンドロイド開発者会議I/Oのパーティーでも出し物として登場した。下のビデオは、ミラノで公開された時のもの。

センサブルシティー・ラボは、もともとセンサー技術が物理的な都市空間をどう変えるかが研究課題。群衆とジャストインタイムのデジタル製造との関係なども守備範疇だ。メイカーシェイカーは、研究、アートインスタレーション、社会実験を兼ねて作られた。

バーやパーティーに集まる人々は、メイカーシェイカーの動きを見ながら、自分の注文が何番目か、今夜人気の飲み物は何かといったようなことが、スクリーンやスマートフォンでわかるらしい。

こんなロボットがあると、バーや飲み屋の風景もすっかり変わってしまうだろう。